最長7週間の連続調査!クジラが僕らの先生だ!

無人水中探査機や深海ロボット船は科学者に世界の海を探検するための便利なアイテムですが、大海原に住んでいるクジラ達の助けを借りて、さらなる海の深みを掘り起こすもう一つの方法が開発されました。オレゴン州立大学の新しい追跡用探査機のおかげで、このような方法が可能になります。
もちろん海洋生物の追跡調査装置は古くから開発、運用されてきましたが、オレゴン州立大学によればクジラ達を調査する上での問題点は、過去開発された調査機械のバッテーリー問題であり、クジラ達の活動を長期間に渡って追跡調査し続けることができなかったことでした。

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最大7週間の長時間調査が可能に

「アドバンスド・ダイブ・ビヘイビア」と呼ばれる新しい追跡調査装置は、1回の調査で最大7週間もの間機能し続け、毎秒データを送信することができます。通常はクジラ達の表面にコバンザメのように貼り付けられるこの装置は、予定された調査期間の終わりに達すると自動的にクジラ達から分離して、LEDライトとGPS信号を発信するため海面に浮かびます。研究者はこのGPS信号を頼りにその場所に向かい、調査船に回収します。この装置は、鯨がどれくらい高くジャンプしているか、どのように動き泳ぎ回っているかなどを調査し、周囲の明るさと周りの海水温度も含めて記録することができます。
このような長期的かつ詳細な情報が集められたことにより、研究者達は地球上の7割を占める海に住む生き物たちの習慣や行動についてこれまで以上に研究することができると言います。例えばこの装置つけたあるクジラが、水深1,000mの深海まで潜って、75分間そこにとどまったとします。この時の記録をもとに、泳ぐパターン、摂食習慣、温度の好み、さらには巨大なボートが近づいて騒音まき散らした時に何が起こるか、等を明らかにすることができます。

種類ごとの行動パターンが明らかに

「3つの異なる種類のクジラでこの技術を使用することで、それぞれの種に固有の行動パターンの全貌を見てきた」という研究者のDaniel Palacios氏によると、「例えば、マッコウクジラは深海深く潜り、長い時間を過ごして、海底に沿って餌を食べているようです。またヒゲクジラ類は、夏になるとできるだけ多くの餌を1つの地域で食べて、おそらく獲物の量が少なくなったところで移動しています」

クジラを通して地球を学ぶ

さらに、オレゴン州立大学農業科学部海洋哺乳動物研究所の教授であるBruce Mate教授は、海に住む生物達の助けを借りることで、海洋全体をより深く理解できるようになると述べています。「この技術は、海洋の状況や気候変動をよりよく理解するためのデータを取得する際、クジラをパートナーにすることができました。これは宇宙と時間、海水温等に関する膨大な量の新しいデータを私たちに提供してくれます。クジラについてもっと学ぶことで、クジラは私たち自身の惑星についてさらに学ぶ手助けとなってくれます。」

ネタ元:オレゴン州立大学

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