大修理に入るビッグ・ベンの真実、その正体を知っていますか?

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2017年から大規模修理

イギリスの国会議事堂の時計塔、通称「ビッグ・ベン」が2017年から修理のために約3年間にわたって作動を停止することになりました。このままだと、時計が故障して動かなくなる可能性があるための措置だそうです。
ビッグ・ベンの時計は巨大な振り子時計で、振り子の長さは約4m、重さ300kgにもなる巨大なものです。2秒に1回往復するようになっており、1976年に大規模な故障を起こした以外、2007年に修理のために6週間停止されたことはあるものの、1859年から時を刻み続けています。
2015年には時計の進みが7秒ずれていたことが発見されるなど、老朽化が進んでいたようです。

【ロンドン時事】「ビッグベン」の愛称で英国民や観光客に親しまれる英議会議事堂の大時計の鐘が、来年初めから3年にわたって行われる時計塔の大規模改修に伴い、数カ月間止められることになった。議会が26日発表した。記事を読む

ビッグ・ベンは実はビッグ・ベンではない!?

ところで、「ビッグ・ベンの正体」を知っていますか?
とは言え、いきなりビッグ・ベンの正体と言われても何のことかさっぱりの方も多いと思います。
ビッグ・ベンと言えば、イギリスはロンドンでも1,2を争う有名観光スポットですね。1859年に完成した時計塔で、高さは96.3m、11階建ての構造です。日本最初の超高層ビルである霞が関ビルが高さ147mと考えるとそれほど高くはないはずですが、景観規制の関係もあって周囲に高い建物がないために、非常に際立って見えます。
テムズ川の畔に佇むその姿はとても美しく、個人的には夕日に映える時計塔のシルエットが大好きです。かの有名なディズニーアニメ「ピーターパン」でも、ティンカーベルの粉を浴びた子供たちがビッグ・ベンをかすめて飛んでいくシーンが描かれています。
さて、そんなビッグ・ベンですが、一般にビッグ・ベンと知られる有名な時計塔は実はビッグ・ベンではなく、正式名称を「エリザベス・タワー」と言います。2012年までは「クロック・タワー(時計塔)」とそのままダイレクトな名前だったのですが、エリザベス2世女王の在位60周年を記念して名称が変更になりました。

ビッグ・ベンは鐘の名前、でも…

ではビッグ・ベンは何かというと、時計塔の中に設置されている大きな鐘の愛称です。エリザベス・タワーの中には大小いくつもの鐘が設置されており、その鐘の音で時刻を知らせてくれるのですが、そのうち一番大きな鐘「グレート・ベル」の愛称がビッグ・ベンのため、いつしか時計塔自体がビッグ・ベンと呼ばれるようになったようです。工事責任者だったベンジャミン卿から名前をとってビッグ・ベンと呼ばれるようになった等のいくつかの説があり、かつ、いつからビッグ・ベンと呼ばれているかも定かではないようです。
そして、現在設置されているグレート・ベルは2代目の鐘になります。初代の鐘は16トンもの大きさがあり、そこにベンジャミン卿の名前が刻印されていたらしいという研究もあります。展示されていた広場から時計塔まで、人力で16時間かけて運搬されたのですが、試験中に修理不能なほどのひび割れが起きてしまったため、使われることなく2代目の鐘を作成することになりました。
2代目の鐘は初代とは違うメーカーに作成を依頼し、重さ13.5トン、高さ2.29m、直径2.74mの一回り小ぶりな鐘に仕上がりました。こちらは18時間をかけて61mの高さにある鐘釣り場まで引き上げられたのですが、設置後の試験でまたもや大きなひび割れが発生してしまいました。製造元によれば、時計職人が想定の2倍も重いハンマーで鐘を叩いたことがひび割れの原因だったそうです。本当かどうかはわかりませんが。
しかしこの時のひび割れは修理可能な範囲だったため、3年の歳月をかけて修復とこれ以上の破損防止策が施された後、そのまま運用が行われています。
ちなみに、初代の鐘ができた当時は愛称をヴィクトリア女王にあやかって「ヴィクトリア」あるいは「ロイヤル・ヴィクトリア」とすることが国会議員の間で議論されていたようなのです。公式な議事録には残っていないため、真相はわかりませんが、もしかしたらビッグ・ベンは違った名前で呼ばれていたのかもしれません。
なお、ビッグベンは毎日正午を知らせるために鳴らされていますが、チャーチル元首相やサッチャー元首相が亡くなった時には、追悼のために鐘の音を鳴らさなかったことがあります。

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